泥睡
目を閉じると、体は溶ける様に動きを失う
同時に意識が、泥の中へと沈みゆく
その中で、わたしは
どんな世界を見る?
例えば中世
教会では1人の少年が祈りを捧げ
修道女と司教が
少年に神からの救いの言葉を連ねている
例えば現代
個性豊かな力を持った者達が
時に社会を定め
時に反乱軍を作り上げる
例えば未来
弾丸の様な雨が地を穿ち
生命、文明、歴史
全てを滅ぼしてゆく
眠りという唯一の安寧の泥の中で
わたしは思考を巡らせ
想像力を働かせ
わたしだけの世界を形作る
時には気に入った世界を広げ
時にはつまらないと吐き捨てる
そうして作った世界を眺めることで
わたしはわたしでいることができる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます