狂人詩

廻蛾

わからない

いつからだろうか

僕は自分がわからない

僕は自分の気持ちにいつも嘘をついている気がする

そう思う理由はわからない


いつからだろうか

僕は他人がわからない

空気を読むのも他人への理解もない気がする

そう思う理由はわからない


いつからだろうか

僕は世界がわからない

情勢、地理、流行

全部置いていかれている気がする

やはり理由がわからない


わからない理由がわからない

今自分が正しいのか

それとも矛盾してるのか

僕にはさっぱりわからない

ただ、それは事実という

何にも曲げられないものとして残っている

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