「チゴイネルワイゼン」 サラサーテ

<タイトル>


チゴイネルワイゼン 作品20


<作曲者>


パブロ・デ・サラサーテ


<おすすめCD>


ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)

ウィリアム・スタインバーグ(指揮)

RCAビクター交響楽団


https://open.spotify.com/intl-ja/album/59aF4MVT1OC0FFpFW1Beb2?si=vAM3ayGYS8a_LAelkU_g9w


<解説>


 スペイン生まれのヴァイオリニストであるサラサーテによる、管弦楽伴奏つきのヴァイオリン独奏曲です。


 伴奏はピアノでおこなわれることも多いです。


 タイトルの「チゴイネルワイゼン」は、ドイツ語で「ジプシー(ロマ)の旋律」という意味です。


 ハンガリーの音楽形式である「チャルダッシュ」というものによっています。


 全体は2部構成で、ゆっくりとしたテンポで叙情的じょじょうてきな「ラッサン(ラッシュ)」から、転じて速いテンポで軽妙けいみょうな「フリスカ(フリッシュ)」へと移行します。


 有名なモンティの「チャルダッシュ」や、ブラームスの「ハンガリー舞曲」なども、この形式によって作曲されています。


 のっけからあまりにも有名な旋律で幕を開けますが、この悲痛な音型はいかにも劇的な効果がありますね。


 暗い部分がやっと終わったと思ったところで、やはり有名なフリスカ部に入ります。


 ポピュラーなナンバーだけに、ロックにもアレンジされたりしているようです。


 誰かがギターで弾いている映像を見たことがあります(ウリ・ジョン・ロートだったかな?)


 10分程度の曲ですが、聴きごたえがある名曲です。


 おすすめはこの曲を得意とした名ヴァイオリニスト・ハイフェッツの録音ですが、そうそうへたっぴな演奏はないと思いますので、手に取りやすい音源をぜひ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る