「ピアノ協奏曲 第20番」 モーツァルト

<タイトル>


ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466


<作曲者>


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト


<おすすめCD>


ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)

クラウディオ・アバド(指揮)

ロンドン交響楽団


https://open.spotify.com/intl-ja/album/3r1hEN6kPCkqmfxLFZOFRD?si=xvialbMbTUqC0nheSOGfpA


<解説>


 モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも、特に人気のナンバーです。


 モーツァルト自身、手紙の中で、「この辺りでわたしは新しい境地を目指すつもりです」という趣旨を書いており、この20番より前と以降に、彼のピアノ協奏曲は分類されるくらいです。


 第2楽章のメロディは特に有名だと思います。


 映画「アマデウス」のエンドロールにも使用されました。


 また、第1楽章のカデンツァ――ピアノの独奏部分――には、ベートーヴェンが残した有名なバージョンがあり、たいていはそれが使用されます。


 ベートーヴェンもこの曲はお気に入りだったようですね。


 しめくくりである第3楽章の疾走感もしびれます。


 おすすめはチェコ出身のピアニスト、ルドルフ・ゼルキンさんの選集からです。


 伴奏はイタリア出身の指揮者、クラウディオ・アバドさんです。


 全集を想定していたようですが、ゼルキンさんが鬼籍に入ったことにより、選集となったようです。


 すでに老巨匠だったゼルキンさんがつむぎ出すのは、まさに「音の粒」といえます。


 音楽への愛が、ここに結実しているように感じます。


 廉価で手に入りますし、どれもすばらしい演奏ですので、この際がっつりモーツァルトも、悪くないかもしれません。

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