第15話

 少し前  ある部活。


 夏「ねぇ、いい加減私のことを無視しないで」


向日葵「・・・」


向日葵は思う。自分だって散々優先輩のことを無視したのにと


 夏「あーもう!!」


 そうして、夏はストレスが溜まりバレーボールを向日葵に投げようとするが


 それを先輩に受け止められてしまう。

 

 晴「何してんのよ」


夏「いや、そのその子が無視をするから」


晴「・・・アンタも、優のこと無視続けたんじゃないの?」


夏「それと、これは関係ないですよ。優はこの部活のメンバーじゃないですし、なによりその子、私の後輩ですし、無視するのは部活としてよくないですよね!!」


晴「はぁー、そういうアンタは、部活によくサボったり、後輩に道具を押し付けて、交通費払わさせたりとやりたい放題だったみたいだけど」


夏「そ、それは」


晴「アンタは知らないけどね。昔それでアンタから交通費を払わされて、途中で帰り道のお金がなくて困っていたら、たまたま応援に来てた優にお金を払ってあげたことがある見たいけど」


「そんなことが」


向日葵「ありますよ。それが私です」


「・・・うっ、」


向日葵「あの時は怖くて逆らえませんでしたが、あの時のお金と、先輩に謝罪してもらうまで一生あなたとはこの部活で関わることもやめます」


夏「でもあなたは、セッターでしょ。私にトスをあげないと」


向日葵「あなたにトスをするくらいなら部活やめます」


夏「はぁー、それは無理が」


だが、夏は他のメンバーを見て、それが冗談じゃないとわかる。


それから、夏は調子にのれなくなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る