48個目 急に会いに来た人が、その時間より前に亡くなっていたと後で知る

 かなり限定的なシチュエーションです。

 そして、これは実際には怖いシチュエーションかどうか、人によって変わるんだろうなとも思います。


 積年の恨みを晴らしに来たのか。


 長年の感謝を伝えに来たのか。


 ともあれ、このシチュエーションはつまり、

「バイバイ」

 と言いに来たのだろうと思います。

 実際にあった話としても聞くことが多いシチュエーションかもしれません。


 人というのは案外しぶといものですが、逆に本当に突然亡くなってしまったりもします。

 その死に自分が関与していたら、きっと色々と考えてしまう事になるでしょう。

 例えば…


 死んでしまえ! と言った後に本当にその人が亡くなってしまったら、喜ぶ人はあまり居ないと思います。なにしろその一言は、多分、思わず言ってしまったような一言の場合が多いでしょうから。

 そうして残るのは、後悔。

 呪いとは、案外こうして自分で自分にかけてしまうものなのではないかなと思います。


 不思議なことや幽霊との出会いなどは、実際に様々な人が体験し、人に伝え、世に残っています。

 自分が体験しなければ、なかなかに信じることが難しいシチュエーションではあると思いますが、これほどたくさんの同じような話が実際にあった話として残ってきているのには、何か理由があるのでしょう。


 自分としては…

 今回のシチュエーションのように、その人の最期に会って話ができた人は、幸せ、なのだろうと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る