第7話 マントル到着。
俺たちは、あのめちゃくちゃブ厚いプレートを突き破った。
「うそ、信じらんない……」
「遂にここまで来たね、ネオ」
「アタシやったんだ」
「ねえねえネオー。今どんな気持ち?」
俺の目の前には真っ赤、いや黄色のマントルの海がトグロを巻く蛇のように待ち受けていた。
言うまでもないだろ。
感無量ってヤツだ。
久しぶりに、アレ言ってみるか。
「ステータス!」
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種族名 世界樹の根
レベル 38
個体名 ネオ
スキル 穴掘り(Lv.55)、水飲み(Lv.28)、同族意識(Lv.10)、熱耐性(Lv.18)、地圧耐性(Lv.28)
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おおー。
めちゃくちゃ上がってるな。
熱耐性はマグマ溜りを見つける度に突っこんであったおかげだな。
地圧耐性もいい感じと思う。
同族意識の低さは、ここまできたら元々のコミュ障が原因だろうな……
1番の驚きは、2つあるな。
1番なのに2つとはこれ如何に。
まず、種族名から「っ子」が取れていること。
次に、名前が「根男」から「ネオ」に正式になってること。
うーん、感慨深い……
よし、これまた久々の脳内会議タイムだ。
「ここまで、約100Kmは地中を潜ってきた計算だね。そしてこの先、マントル層が約2800Km続くことになる」
「100Kmの次は2800かよ。桁が違うな」
ネロのヤツも正式名「ネロ」になったんだろうか。
猫はどうなった?
死んでも聞けないけどな。
「リーダー、どうするの?」
すっかり、信頼した目つきで見てくる猫、その他3名。
「決まってるだろ」
マントルの次は「核」だろー?
「正確には、外核(アウターコア)と内核(インナーコア)に分けられるけどね。それに、マントルも上部マントル(リソスフェアとアセスフェア)と下部マントル(メソスフェア)に分けられる」
ネロの物知りめ。
知らん!
しかし、頼りになるから放っておこう。
「行くぜ、アウターコア。そしてインナーコア!」
呼び方は、カッコいい方を採用しておきました。
まる。
――――
ここまでお読みくださりありがとうございます。
次で最終回です。
早……w
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