第24話 初代の助言

次の日、俺はみんなと朝食を食べると種研究ガーデンに出て種と格闘した。


種を植えては、育て、また、種を拾い…


しかし、3時間たっても、ドカン!と稼げるような種は出てこなかった。


さすがに昼近くなったので、匙を投げようかとした時、初代種研究ガーデン管理人のリアーナがやってきた。


「おぅ、リアーナ!

昼休憩か?」


「まぁねぇ♡

ところでエイト、何やってんの???」


「いや、カクカクシカジカで…」


俺は事情を説明する。


「んー…

そうねぇ…


まずね、これは基本中の基本なんだけど、トゲトゲの種×2、丸い種×2、細長い種×3で、黄金の植物が出来るのよぉ。


では、それに、小石の種を掛け合わせるとどうなると思うぅ?」


「え!?

何が出来るんだよ!?」


俺。


「さぁねぇ?

やったこと無いわぁ。

でも、想像通りに行けば…」


リアーナは含みを持たせて言った。


「サンキュー!

リアーナ!

やってみるよ!」


という訳で、えーと、トゲトゲの種と丸い種と細長い種と小石の種か…


「頼む!

ドカンといってくれぃ!」


俺はそう言いながら土に手を当てた。


すると…












金の原石が成った!


「よっっっし!!!!

これは、高く売れるぞぉ!!!」


俺は畑を半面借りて、金の原石を作りまくった。


すぐに収穫して、イライザの道具屋に売りに行った。


「ほぉ?

小さいが、中々立派な金の原石じゃないか?

いくつあるんだい?」


「25個だけど、全部買い取れる?」


「もちろんだよ!

そうだな…

125万ゴールドでどうだい?」


破格の値段が付いた…


俺はすぐに金の原石を売ると、お金を落とさないように持って帰った。


財務大臣のシャロンに預けて、魔法金庫に入れてもらう。

シャロンもいきなり125万ゴールドも持ってきたので驚いていた。


そして、金儲けの目処がついた俺は、カレー店と宿屋に顔を出した。


カレー店は2/3ほどが埋まっており、宿屋も半分の部屋は埋まっている状況だった。

それから、門も立派に完成しており、大きな南京錠が着いた。(普段は夜しか鍵はしない。)


少しずつ、だけど、着実にここは農業都市へと生まれ変わろうとしていた。


そして、日も暮れて、俺たちはみんなでワイワイハンバーグと塩スープを食べて、心地よい眠りについた。














次の日から、俺は金の原石で荒稼ぎを始めた。

あっという間に、お金は500万ゴールドほど貯まり、俺は大工のラッシャーさんの元に向かった。


「おぉ!

エイトか!


また、なんか建てるんか?」


「ラッシャーさん!

ここだけの話、ちょっと変わった建物を頼みたいんですよね。」


俺は声を落として言う。


「ほぉ?」

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