第22話 農作業の増員

スフィアもターナも相変わらずハイペリオンの木の塀の側を通る時は驚いていた。


俺はいつもの反応なので、軽く説明して、エブリファーム区の敷地に入っていった。

シャロンやカイ、セスがエブリファームの畑でいつものようにせっせと収穫していた。


「さてと、2人には明日からあの農作業を手伝ってもらう。

農作業はカイがリーダーだから、彼の指示に従ってくれ。


とりあえず、今日は寝室を選んでくれて良いよ。

と言っても、この屋敷には俺も入れて12人が住んでいるから、空いてる部屋は限られてくるけどね。


まぁ、でも、半分は使えると思うよ。」


2人はそれぞれ部屋を選んだ。


その日は相変わらずの歓迎会という事で、みんなポテトサラダやチキンの丸焼き、オニオンスープなどを食べて、ワインを3本ほど開けた。
















次の日、俺が朝食を食べて畑に出ると、カイがスフィアとターナに野菜の収穫を教えていた。

セスとシャロンは水田の準備に取り掛かっているようだ。


俺はそれを見ると、カレー店に向かった。


店内はいつの間にか結構賑わっていて、イールさんも、ミナも、リアーナも忙しそうだった。


うーん、ここも増員候補かなぁ?

そんなことを思いながら、厨房に入って手伝った。


宿屋は大丈夫だろうか???

とは思ったものの、カレー作りで抜けられなかった。


そんなこんなであっという間に一日が終わり、俺もみんなもくたくたで屋敷に帰っていった。


今日のご飯はエビフライにワカメスープ、フライドポテト、それからパンだった。


いつも通りのメニューだな、と思いながら、一口パンを食べると、焼き立ての甘くて香ばしい味がした。


「うまっ!」


「でしょう?

今日採ったツルツル小麦から作った焼きたてパンですよ!」


カイが言う。


「ほぉ!

ツルツル小麦ですか!

また、変わったものを作られましたな!」


イールさんが言う。


「みんなの協力のおかげだよ。

さて、段々と賑わってきたし、みんなでもっと良い街にしていこう!


そろそろ、宿屋のユーラさん達と永久契約を結びたいんだけど、良いかな?」


「ぜひ!

やりがいがあります!」


ユーラさんが言い、他の4人も賛成した。


そんな訳で、適度にお酒も楽しみつつ、その日は1日が終わった。

















次の日、イライザの街に向かった。


目的は2つ。


ユーラさん達宿屋の従業員5人との本契約、そして、ハイペリオンの塀の門を作ってもらう為だ。


まずは、人材派遣所で紹介料10万ゴールド払って契約書にサインした。


そして、ラッシャーさんの家兼大工事務所に向かった。


「おう、エイト!

また、仕事かい!?」


「えぇ、今回はそんなに手間じゃ無いと思うんですがね。

門を作って貰いたいんです。」


俺は言う。

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