第18話 休みをエンジョイ

次の日の休みの日、俺は昼の12時頃まで寝ていた。

そして、朝・昼食を食べていると、ミナが言った。


「ねーねっ!

エイトっ!


街に買い物に行って来たいんだけど…」


「あぁ、馬車使っていいよ。


そういえば、みんなに給料渡してなかったな!

忙しすぎて、すっかり忘れてたよ!


3万ゴールドずつ渡すから、ミナも好きなの買ってこいよ。」


俺。


「やっぴっぴ!

ありがとっ、エイト!


じゃ、リアーナとシャロンと行ってくんねっ!」


どうやら、女子会ショッピングという奴らしい。


俺はセス、カイ、イールにも3万ゴールドずつ渡した。


「えぇ!?

こんなに貰っていいんですか!?」 


カイ。


「悪りぃな…」


セス。


「カレー店頑張ります!」


イールさん。


感謝の言葉を浴びて、俺はしかし、相変わらず2階の書斎に篭った。


えーと、第145巻まで読んだからー…


次は第146巻だ!


俺はそして、夕方まで地球図鑑を読み、農業都市『Earth 』の構想を練っていた。


そうそう、この土地を俺はEarthと名付ける事にした。


実家を追い出された時点で、この領地の名義は俺になっており(父がかけた最後の情けか?)、農業都市が完成しても両親に権利を主張される事は無いだろう。

まぁ、油断はできないが。


そんなことを思っていると、セスとカイとイールさんが庭で炭を焼き始めた。


「おーい!

何やってるんだ?」 


俺は庭に出る。


「いや、ははっ、バーベキューしようかと。

新鮮な野菜もありますしね。」


イールさん。


「あぁ、いいね。

だけど、肉はそんなに買ってなかったかも…」


「野菜バーベキューですよ、だから!」


カイが言う。


野菜バーベキューかぁ…

何だか物足りない気もするけど…


ま、いっか!


野菜を簡単に切って、網の上に並べて焼いた。


その頃、女子会ショッピングに行っていた女性陣がやっと帰ってきた。


「あらぁ、バーベキューねぇ!」


「ちょっと荷物置いてきますっ!」


よく見ると、1人10個ほどの紙袋を下げている。


女子会ショッピングは弾んだようだ…


そして、ワイン片手に野菜バーベキュー大会が始まった。


俺は玉ねぎが好きなので、玉ねぎばかりを食べていると、ミナからクレームが入った。


仕方ないので、とうもろこしにチェンジした。


「いやぁ、酒も美味しいですなっ!」


イールさん。


確かに外で夕焼けを見ながら食べる炭火野菜とワインは格別だった。


そんな訳で、日も暮れ、炭の処理だけして俺たちはベッドに倒れ込むようにして眠った。


次の日からまた、目まぐるしい日々が待っている。

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