短歌一首部門「浪漫」

秋犬

水底に光る都を見つけたし 天の高みに至らぬ我らよ

水底みなそこに光る都を見つけたし 天の高みに至らぬ我らよ


***


 人間は宇宙へ辿り着いたけれど、その全容は明らかにされていない。おそらく海の底に眠っている街もまだどこかにあるに違いない。私は天より海の底へ行きたい。そこに人間は確実にいたと思うから。

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