ベトナム人に聞いた恐怖体験

第13話 リンさんを呪ったラン

私は1994年に生まれ、現在は30歳（女性）でビンディン省に住んでいます。

以下の話は、私が16歳の時に起こりました。

ある日、Facebookを見ていると、偶然にも「利己的な理由で親友に害を及ぼす呪いをかける」という記事を読みました。

私はとても興味が湧いてきましたが、記事の内容が制限されていたため、この話について詳しく知るためにFacebookのアカウント名のVyさんに直接メッセージを送ることに決めました。

彼女とつながった後、彼女は私に彼女の家族が経験した物語であることを語りました。

そして彼女は話し始めました.

その頃、私の学校で有名だったリンとランという二人の友達がいました。

リンさんは高得点で学年トップであり、いつも親の理想的な模範生でした。

2位には他ならぬラン（私のいとこ）がいました。

二人は長年の親友でしたが、ランさんの成績がいつもリンさんに及ばなかったようです。

少し運が足りなかったのもあるようです。

特に彼女たち二人が同じクラスのハンという男の子に好きになり、それが二人の関係を悪化させました。

ランさんは私に話してくれました。

ハンさんもリンさんが好きなようで、二人はいつも仲良く一緒にいることが多く、それがランさんをとても悲しませていると。

私は「そのことを忘れて多くを考えないように」と助言しましたが、ランさんはますます悲しみます。

彼女は親友を失ったことと好きな人を失ったことにとても悲しんでいます。

しばらくして、ランさんは私に「私の人生であんなふうに全てを失うわけにはいかない」と言いさらに「自分のものをすべて取り戻す」と誓いました。

悪い予感がしました。

それ以降ランさんは私を訪ねてきて、一緒に遊んだり相談したりすることはありませんでした。

ただ、一度だけ、彼女は私を連れて郊外の老婦人の家に行かないかと誘いました。

ランさんは私に「その目的は厄除けと平安を祈ることだけだから一緒に来て欲しい」と言いました。

しかし彼女のこの申し出に私は一緒に参加していませんでした。

ただ、帰る時に彼女は小さな赤い袋を2つ持っており、私を連れてリンさんの家の前に直行しました。

彼女は口ずさんで何かを唱え、手で何か粉や何かをかき集め、門の周りにまくと、こっそりと走って帰りました。

その後約1週間後、奇妙な出来事が始まりました。

元々頭の良く、賢いリンさんが急に学業で遅れを取るようになりました。

精神がぼんやりして、散漫になり、成績がどんどん悪化していきました。

リンさんの成績が急降下し、誰もが驚きました。

最初、私は彼女が恋愛に没頭し学業を軽視していると考えていましたが、実際にはリンさんの健康状態も非常に悪化していたのです。

彼女は頻繁に頭痛やめまい、全身の痛みを訴え、自分を監視している人物がいると言いました。

元々活動的で陽気な性格から一変し、イライラし、他人を罵倒することが多くなりました。

ある時はリンさんが血液と一緒に髪の毛が混ざったものを口から吐いたことさえありました。

親友ではあるが、ランさんはこの機会を利用して学年のトップに立とうとしているように見え、「リンさんがお守りによって傷つけられている」という噂が広まり始めたことで、私はランさんがすべてを取り戻すと誓ったあの日を思い出し、ぞっとしました。

私はランさんの行動を定期的に追跡し始めました。

毎月満月の日に彼女は老婦人のもとを訪れて礼拝しています。

彼女は首に包まれたお守りを身につけています。

私は彼女について老婦人の家までこっそりとついて行き、門の前で大声で口論しているのが聞こえました。

老婦人はランさんに、「本当に悪意を持って呪いを使うのであれば、その代償を払わなければならない」と警告しました。

ランさんは叫びましたが、自分の復讐を果たさなければならないと言って無視しました。

彼女の憎しみが彼女を別の人間に変えてしまったのです。

その後、リンさんは病気治療のために他の学校に転校しました。

すべてが終わったように思われましたが、実際にはそうではありませんでした。

ランさんは急に呪いにかかり始めました。

彼女は徐々に自己制御を失い、良い眠りが得られず、学業に集中できず、いつも不安を感じていました。

友人や家族は心配していますが、誰もが何が起こっているのか理解していません。

私は叔父さんに私が知っていることを話しました。

叔父さんは彼女を助ける方法を見つけるために、どんな手段でも試しました。

老婦人に相談しても助けることができません。

彼女は徐々に狂気じみた行動を取り始め、見えないものと話し、悪夢におびえて叫び、自分を傷つけることさえしました。

最終的に、家族はランさんを精神病院に連れて行かなければなりませんでした。

彼女はそこで重度の精神障害と診断されました。

医師たちは治療に努めましたが、ランの状態は改善されませんでした。

彼女は自分だけの世界に没頭し、絶え間ない幻覚と後悔に苛まれました。

それが他人や自分自身を害することの代償であると言えるでしょう。