第1章
第5話
城下町であるハレは活気で溢れている。
それにしても、今日は賑やかだ。
3年前にアナスタシアが訪れた時も騒がしかった。
しかし、それを超える喧騒がそこにはあった。
「何かあったのかな……?」
アナスタシアは首を傾げる。
全身鎧の完全防備で街中を闊歩するのは気が引ける。
彼女はそういった思いで路地裏を歩いているため、情報が無い。
街中で何が起きているのか、詳細がわからなかった。
もしかしたら有名人が出歩いているかもしれない。
珍しい動物が迷い込んだかもしれない。
はたまた、人斬りでも現れたか。
想像の余地はいくらでもある。
それよりも、だ。
今は領主との面会に遅れないようにしなければ。
当初の想いを再確認してアナスタシアは歩を進めた。
その足の横をアシモフが並んで歩く。
城の裏口まではあと少しだ。
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