〚4〛まさかの転居先

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 バイトの採用に振り回された俺


 お世話対象のお姉さんと面通しが終わり

 話の続きを…



 → 〚Suga Real estate agent〛 応接間



 アニキさんが口を開く


「これ、俺の名刺な!」



 名刺を人差し指と中指に挟んで

 目の前に差し出すとか


 なんだ、この人…

 やる事 全てがカッケー.。゚+.(・∀・)゚+.゚



〚Suga Real estate agent〛

 代表 須賀 優



 すぐる?って読むのか?


ゆうだから」


 (||゚Д゚)ヒィィィ!

 心の声、聞こえんの?ゆうさん!

 怖いけど カッケー.。゚+.(・∀・)゚+.゚



「履歴書とかは 面倒だから要らない…

 この紙に名前と連絡先の番号書いて

 あ!あと、口座の番号もな!」



 …エット…(・д・。) そういう感じ?

 普通のメモ紙なんだけど

 なんか契約書みたいなのは?

 注意書きみたいなやつとかは?


 と、とりあえず返事しなきゃ


「はい…」


 名前と携帯番号等を書いた紙を見ながら

 アニキさんが話を続けた


「んで…

 さっき マンションの更新とか

 借金とか言ってたけど…?」


「え?」


「なんで借金?親の肩代わりとか?」


「い、いえ…肩代わりとかじゃなくて」



 恥ずかしいけど 言うべきか…



「実は…」


 アニキさんに話す

 俺の金を吸い取ってった女のこと



 まぁ…俺が

 見抜けなかっただけなんだけど



「そうか…

 飛んでもない女に引っかかったんだな…」



 笑いもせず真剣に聞いてくれた



「その女、美人なんだ?」


「…まぁ そこそこ いいオンナでした」



(。-∀-)ニヤリ…

 って笑ったかと思いきや

 俺に顔を近づけて



「そのオンナ…俺が跡形もなくさばいて

 切り身にしてやろうか?…」


「……( °◽︎° ;)」



 ち、チビった…



「なんつって〜!(つ∀≦。)・゚。ギャハハ!」


 魚かよ…

 だから笑えないんだってぇ…(;`Д´)

 



 アニキさんの話は続く


「…マンションの更新は?期限は いつ?」


「書類は、パッと見ですけど

 確か、再来月だったと思います」


「部屋は 世話してやる」


「はぇ?」


「うち、不動産扱ってるしぃ?仲介するしぃ?

 物件も豊富だしぃ?(。-∀-)ニヤリ」


「あ、あぁ〜!そっか!そうですよね!

 自分、金無いので

 家賃が安い事故物件でも(*´꒳`*)」


「は?事故物件?(¯¬¯”)

 そんなのウチで取り扱うわけねぇだろ…」

 

(;;´꒳`;;)エットォ…


「で、ですよね〜」


「さっき姉貴の家のカードキー

 渡したよな?」


「…はい……ん?」

( ˙꒳˙ )チョトナニイッテルカワカンナイ


「あそこ、部屋余ってるから 一緒に…」



 はい???

 い、一緒に?あのお姉さんと?



「いやいやいや、困ります!Σ(ㅇㅁㅇ;;)」


「なんで?いいだろ?

 姉貴は欲しいものは自分で買うし

 仁に買わせることはしないぞ?

 口悪くて ちょっとワガママだけど…」


「き、今日会ったばかりで同居なんて!

 お姉さんのお世話は 通いで…」


「だからっ!一緒に住んで

 世話しろって言ってんだよ!

 なんか文句でもあんのか?(ㅍ_ㅍ)ア゙??」



(」゚Д゚)」ギェェェェェェエエエエエ!!

 また漏れる!


「ない…でふぅ…」


「よし、決まったな!」


「ぃや…ぁの…ぉ(・А・` )」


「うちの若いの 行かせるから

 荷造りとか 必要な物とか なんでも頼め!

 わかったか」


「…あぁ…ありがとうございます…」



 わ、若いのって…

 さっきの…ギラギラ集団の中にいる人

 …でさ〜ね〜( ;´꒳`;)



「…お気持ちは嬉しいですけど

 自分でやりますからぁ…(•ᴗ•; )」


「あ゙ぁ?」


「はい!…よろしくお願いしまふぅ…」



 逆らえないよね?でしょ?

( '-' )圧( '-' )圧( '-' )圧( '-' )圧( '-' )圧




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 → 現住所を知らせて先に自宅に戻った俺



「大丈夫なの?俺…」


 バイトや新居までお世話になって…


 見た目で判断しちゃいけないのかもだけど

 間違いなく アッチの人達だよなぁ…




「ねぇ、大丈夫なの?俺…」


 何回でも言いますよ…



 一緒に住むと言っても 食事や掃除…

 身の回りの世話だろうし


 …"ルームシェア"と考えれば

 会社に バレること…なくない?


 …って


 ゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚

 アニキさん、きっと そこまで

 考えてくださったんだァ〜!

 カッケー.。゚+.(・∀・)゚+.゚



 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:




 ものの数十分で

 派遣されて 家にやって来た若い男性…



「お部屋、綺麗にしてますね〜!」


「帰ってきたら寝るだけなので……」


「大学生…ですか?」


「いえ、会社員です…」



 人懐っこそうな このお方…



「やだなぁ〜

 そんなに固くならないでくださいよォ〜

 きっと 俺の方が年下なんで」


「すみません、お忙しいのに…」


「いえいえ…(*^^*)」



 笑顔が可愛い…このお方



「いいなぁ〜

 いきなり あのマンションで同棲ですか♡」


「いえ、住み込みのバイト…です」


 同棲じゃないです!

 即訂正…


 このお方、柾國まさくにさんて言うんだって…

 中卒の彼を アニキさんが

 拾ってくれたんだとか…



 見た目に反して

 アニキさんは 優しい人なのかな?

 名前が〚ゆう〛だけに?




 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:



 慣れているのか ダンボールに

 次々と詰め込まれて 荷造りが終わる



「ありがとうございました!

 2人でやると あっという間で…」


「アニキが この部屋の契約書を

 明日持ってこいって言ってましたよ」


「あ、明日…?!」


「アニキは仕事が早いので

 安心してくれて大丈夫…ってか

 俺には 敬語で話さなくていいっすよ!」


「…いや、そういうわけには」



 まだビビってる俺…


「じゃあ、タメ語に慣れるまで

 これから とことん語りましょうよ!」



 柾國まさくにさんは

 背負ってきたリュックから

 ビールとツマミを取り出した


「えっ…」



 あれよあれよと 流されるまま

 乾杯して2人

 打ち解けるまで べしゃった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る