第6話 ファン

うちの高校では一人一つ自分のサイトを作る。

そこでお手本として優秀な先輩のサイトを何個か見せてもらった。

その中の一つに、書いてある文章も、凝らしてあるギミックも、載せてある写真も、変なマスコットも、全てが最高のひねくれ方をしているサイトがあった。

サイトを作るありがたい授業なんかそっちのけで、名前も分からない先輩の、サイトを保存して、本当にファンだった。

3年間をかけて、この人と一言二言でも交わせれば、とても幸せだと思った。

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