エボンリルの天使。*リボン・ヘブンドール*
猫野 尻尾
第1話:あなたを救済に来たの。
再編集です。
マルチバースとは現実世界とは別に存在する複数の平行現実世界や宇宙の
ことを言う。
「あなたを救済するため」と言って俺の前に別世界から天使がやってきた。
救済って・・・なんの?
俺は普通に優しい両親にも恵まれてるし、女の子にモテない訳でもない。
友人もいるし体だって健康、な〜んも不自由してない、そりゃ生きてたら
多少の不満もあるけど、そんなのは屁でもこいて飛ばせばいい。
だから今んところ充実はしてるし不幸だって思ったことは一度もないんだ
・・・なのに・・・。
ある日、郵便ポストに俺宛の手紙が届いてて、
「あなたを救済にお伺います・・・リボン・ヘブンドールより」
そう書いてあった。
今時、手紙って・・・スマホにメッセージ送れよ。
リボン・ヘブンドールって・・・誰?・・・外人?
ここは日本だぞ?・・・エアメールか?
なんで知らない外人の女性から俺宛に手紙が来るんだ?
しかも頼んでもないのに救済って?・・・おかしいだろ?
現れては消えるクエスチョンマーク・・・ただただ首をかしげるばかり。
俺の名前は「
現在郊外の安アパートの一階の入り口から一番手前の部屋で独り住い。
外国人の女性らしき人物から俺宛に手紙が届いたことに理解できないまま
三日が過ぎた、
で、ある日のこと俺は大学に行こうとアパートを出た。
「おはようございますぅ」
「ん?」
どこからともなく女性の声が聞こえた気がして俺は左右を見て下を見た。
「空耳か?」
「なんで上を見ないの?」
そう言われて俺は自分の頭上を見上げた。
「え?上?」
そしたら目に前に顔があった。
「おわっ」
「び、びっくりした〜・・・お、おもわずチューしそうになったじゃん」
なもんで少〜し離れて見た。
そしたら白いワンピースを着た女の子が空中に浮かんだ状態で俺に向かって
小さめに手を振っていた。
「どうも〜」
「えええええ〜〜〜?」
「う・・・浮いてる?・・・人が浮いてる?・・・うそだろ?」
「ちょっと待ってね、降りるから・・・」
そう言ってその女性は俺の目の前に降りてきた。
見た目は俺と変わらないくらいの歳格好?。
髪は長めの金髪・・・お目々ぱっちり、目の色は吸い込まれそうなくらい
のグレーっぽいブルー。
鼻が高くて身長も俺より高そう。
だいたいはこう言うキャラは巨乳でちょっとエッチっぽくて可愛いと相場が
決まってるんだ・・・まさにそのまんまだった。
まあ俺個人としても、もし指名できるなら迷わずこの子を選んだだろうけど。
って言うか、どう見ても外人よな?・・・なのに日本語しゃべってる。
「あの、そんなに見つめられると恥ずかしいから」
「あ、ごめん」
「どうも〜・・・改めまして、私、天使の「リボン・ヘブンドール」って言うの」
「あなたを救済に来たんだよ」
「天使?・・・リボン?・・・ヘブン・・・?・・・」
「ああ、あの手紙の?・・・」
「お手紙でもお伝えしたようにあなたを救済に来たの、私」
「
「藤井 圭介は俺だけど・・・」
(つうか馴れ馴れしい天使だな〜・・・最初っからタメグチって?)
(誰にでもそうなのか?)
「ちょっと待って・・・質問、ここ日本だけどなんで西洋の天使さん
がここにやって来るわけ?」
「日本だと、たとえばお釈迦様とか観音様なら分かんないでもないけど・・・」
「まあ、もしいたとしての話だけど・・・」
「たしかにあなたから見たら私は外人なのは、たしかだけどぉ
実は私はマルチバースのエボンリルってところからやって来たの」
「マルチバース?・・・エボンリルって?・・・なにそれ?」
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます