第四十七条

呪いであるから。『ジョジョリオン』の作者、荒木飛呂彦氏は冒頭で呪いについて明察的かつ暗示的な説明を与えている。

呪いとは

“自分の知らない遠い先祖の犯した罪から続く「穢れ」”

“坂上田村麻呂が行った蝦夷征伐から続いている「恨み」”

“人類が誕生し物事の「白」と「黒」をはっきり区別した時にその間に生まれる「摩擦」”

この書では呪術の分析にある程度の紙葉を費やした。ここにおいて、呪術を他人事のようにとりあげて分析し、月給を取得しながら平然としている文芸批評家気取りの媚態はとらないよう工夫した。私を含めたあなた自身の呪いが聖化 ・浄化されるかはいまのところ不明である。

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