第十六条
友情の物語であるから。高橋文樹と榎波治樹という両氏がいなければ、この書が日の目をみることはなかった。「最低の人間」を「最低の時期」に見放さず支えてくれる人間はいる。確実にいる。もしあなたが友情について疑念を抱いているなら、この書を手にとってもらいたい。この書の血なまぐさい形成過程について思いをめぐらせて頂きたい。
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