第六章 戦いの終わり


 町にはまだ魔族たちがみんなを襲っている。


数名の人は亡くなってしまったが、大半の町の人は生き残っていた。


僕は怒りのまま魔族を切り殺す。


何度か魔族に殺されかけたが、何名かの町の人も一緒に戦ってくれ、僕たちは戦いに勝つことができた。


「こ、これで終わった……のか?」

あたりを見渡しても、もう魔族はいなかった。


「やったぞ! 俺たちは勝ったんだ!」

町のみんなは一斉に喜び、叫んだ。


「やっと、終わったんだ。短かったけど、なんだかとても長い戦いに感じた。でも、終わったんだ。早く、村に、もど、り、たい、な……」


バサッ。


村の人たちが叫ぶのが聞こえるが、だんだんその声も遠のいていく。

それから僕がまた目を覚ますことはなかった。

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