第四章 町
あれから水の補給ができるところを見つけ、野宿をし、次の日朝早くから歩いたおかげか目標の町へ着いた。
少し景色は変わっていたけれど、町全体は昔と同じで活気的なままだった。
町に着くと近くにいたおばあさんに声をかけられた。
「おやおや。この町に見慣れない顔がいるねぇ~。久しぶりじゃよ、ようこそ、旅人さんや」
「すみません。この町の商人がどこにいるか教えてくれませんか?」
「ああ、商人のやつの店ならあそこじゃよ」
やけにっそけなく答えるおばあさんに「ありがとうございます」とだけ伝え、教えてもらった家へ向かうことに。
店に入るとそこにはだらしない服を着た三十代ぐらいの男が寝そべって本を読んでいた。
「あ、あの。取引をお願いしたいんですが...…」
恐る恐る聞くと、男はこちらを向いて言う。「何とだい?」
「干し肉とです」
そういい僕はしまっておいた干し肉数枚をテーブルの上に差し出す。
「これで何と交換できますか?」
男は起き上がり「珍しいね、干し肉は」と言って後ろの棚からポーション(いわゆる薬)や、剣などを持ってきた。
『注意 この物語には鍛冶屋は存在しません』
「具体的には何が欲しいんだい?」
「えっと、魔王と戦いたくて……それに使える物をできる限りください」
そう答えると、男は驚いて「マジか!? 今の時代にもそんなこと言うやつがいるんだな~」と感心したように言った。
「それなら話は別だ。ここら辺の物は全部持っていくといい」
そういうと男はまた元の位置へ戻り本を読み始める。
「いいんですか!? こんなに……」
「
いいんだよ。今時これを買う奴なんていないし、干し肉は品質もいいから頼めばこの店にあるほとんどのものは買えるよ」
「ありがとうございます!」そういい僕はしばらくの間何をもらうか悩み、最終的にポーションや剣、食料を新しく買った。
その間少し外が騒がしかったが、単に子供たちが遊んでいるだけだろうと思った僕はバカだった。
この時の僕はまだ知らない。
自分の考えがどれだけ愚かなのかということを……
~あとがき~
ちょっと続きが気になるかな?って終わり方にさせてみました!
最近は中学の勉強をやることは完全にあきらめて小説のことばかりを考えてしまいます。
@dedeさん。ほかの皆さんは僕が小説をしばらく投稿していなかったので見てくれないのですが、dedeさんは近況ノートなどをいつも見てくれます。
本当にうれしいことです!
これからもよろしくお願いします!
次回へつづく!
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