ピースフルデイズ

燃やしても枯らしてもなお勝ち得ずに傷跡ばかり残った戦

　ベトナム戦争は、アメリカが唯一負けた戦争だと言われていました（今はアフガン戦争も負けにカウントされています）。

　圧倒的物量を誇る米兵を、南ベトナム解放民族戦線はジャングルに身を隠してゲリラ的に襲撃しました。その地の利をなくすためにアメリカ軍は、ジャングルをナパーム弾で焼き払い、枯葉剤で根こそぎ枯らしました。

　そこまでしても、米兵を襲う銃弾が絶えることはなく、泥沼の戦いの果てにアメリカ軍は撤退しました。

　残されたのは、大量の死者、枯葉剤の影響で生まれる奇形児、米兵のＰＴＳＤなどなど……。

　それでも人類は未だ、無益な破壊行為をやめられずにいます。