千煌譚
時里悠
星煌盗
星々の煌めきを、油絵の中に閉じ込める。星から煌めきを奪い、絵の中に塗り込めるのだ。煌めきを奪われた星は、はたから見てわかるほどに輝きを失い、やがて死に至る。人々が戸惑う中、画家は静かにほくそ笑む。やがて夜空が真の闇に沈む時を夢見ながら。今宵もまた、星が一つ、死んでいく。
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