思い通りにはいかない
勝手にキャラが動くというのはよくあることだ。それのせいで俺は幾度となくシナリオをやりたいことから遠ざけさせられた。
しかし、今回はちゃんと俺好みの展開にしてやるんだ。
そう意気込みペンを持ち、目の前にある紙を眺める。
俺の頭の中で勝手に動くキャラたちは敵味方なく平和に暮らしている。呑気なものだ。これからめちゃくちゃにされるのに。
手が震える。
本当にこのキャラたちの日常を壊して良いのか?俺が、俺が手を下すのか?
そんな声が聞こえてくる。
壊してしまったら恨まれるのではないか?こっちの世界に幽霊として出てきたらどうしよう。
結局、また俺は頭の中のキャラのせいでやりたいことができない。
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