『未来へ託す』

 苗は手に 巡る世界の 只中で




 手ずから植えた苗の、やがて実って、遠い誰かの口にして、その日一日過ごす事の一助を担う事を思い、痛む腰を伸ばし、知らず見上げる形になった空を見る内に、田植えと云うただそれだけの事が、不意に重大な役目を負っている様な心持になる。そんな感覚を句にしてみました。

 田植えに限らず、今自分のしている事が、そんな風に巡る世の中を繋ぐ役目を負っていると、そんな風に思えたらいいですね。

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