【おまけ3】編集者は最終原稿を校正する

 お次に紹介するのはこちら。「編集者は最終原稿を校正する」


 何を当たり前なことを言っているんだとか言わないでくださいね。「編集者は校正しません。それは校正員の仕事です」とかこの業界に居たら誰もが分かる嘘を信じる馬鹿が多いんですよ。


 さすがにこの手の嘘編集者は見抜けると信じたいので「おまけ枠」に移動しました。


 それにしても「編集者のお仕事」と検索して出るのは「漫画編集者だらけ」と言う部分に末期感を感じますね。ちょっと前は真っ先に出る編集者って「新聞編集者」だったんですよ。次が雑誌編集者。次に文芸編集者で漫画は隅っこに置かれていたのです。本当検索エンジンって馬鹿を生み出しますね。特に新聞記者の誤字脱字と不適切表現をチェックするのが編集局です。この重要な部分が「漫画」になっているのです。


 そうなんです。もう漫画ともなると初期段階で誤字脱字なんて見つけるので最終校正ってほとんどすること無いんですよ。漫画なら。漫画編集者はよっぽど表現に不適切な表現が無い限り最終ゲラ作品にはタッチしないのです。つまり漫画編集者だけ「編集者」とは言い難い職業なんですよ。これ信じちゃうから嘘を嘘と見抜けないんですよ。


 漫画だけは別なんだ。


 パクリNGとかプロットとか積極的に口を出す人もいれば全くノータッチという人もいれば進捗状況だけ口を出すという人もいる。特に大家だと何も言えないなんて人もいる。文字だけの世界とは大違いだ。売れ筋はこうだとしか言わない編集者もいる。下手すると漫画プロダクション所属で自社の編集局は編集にタッチしない場合もある(もちろん誤字脱字は恥ずかしいからチェックするけど)。漫画編集者だけ編集という業務では全くの別物だと思え。嘘編集者が書く編集者像。それだいたい「漫画」編集者です。だからと言って漫画編集者が「楽」って意味じゃないからな。勘違いするなよ? 漫画編集者はもう漫画家と二人三脚なのでほぼほぼアシスタントに毛が生えたようなものです。 ちなみに数作品担当します。


 なお漫画編集者は「第一番目の読者」でもあり唯一読者目線で指導・アシスタントする編集者でもあります。ゆえに漫画だけは漫画編集局からの移動はほぼないと聞きます。漫画編集技術は特殊だからです。漫画のコマ・描写が書けないと出来ない専門職の中の専門職だからです。


 テレビ・映画は違うぞ? もう映像の切り貼りだと思え。なので漫画業界だけ特殊なんだよ。


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 ちなみに人称、人称と煩いのも漫画とラノベぐらいです。新聞記者ともなると全く逆です。てめえの主観・感想とか入れたらそれ「偏向報道」ですからね。よっぽど万人が納得しない感想でもない限り。とは言っても左より・右よりの新聞社があるようにある程度のカラーは出しますけどね。社説でもない限り人称なんて無いんです。これは論文もしかりです。

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