釣り合う様になったら告白しようと思っていたら幼馴染がどんどん上に登っていくんだが
@tuyokubaka
プロローグ
俺、加田 生人(かだいくと)には思い出せる限りの記憶から幼馴染がいる。その幼馴染は昔から自信に満ち溢れまた自信に満ちるだけの容姿と才能を持っていた。
そんな自分とは正反対な彼女に好意を寄せていた俺は釣り合う為に努力してきた。
小学生の頃は走りの一番速い彼女に釣り合う為に毎日走り込みをしたり、中学生では学力の成績がトップな彼女に釣り合う為に苦手な勉強を死ぬほど頑張った特に地頭の良くない俺は数学で理解できないものが多すぎて計算が出来なかったのでまだ得意であった暗記に賭けて何通りもの答えを頭に叩き入れたりした。
そして現在、当然の様に幼馴染こと川北 未来(かわきた みらい)と同じ高校に通い一年が過ぎた頃休み時間、学校の屋上であることを告げられる。
「私昔からアイドルになりたいって言っていたと思うんだけどこの前受けたJNPのオーディションに受かったの!」
そう彼女は昔からアイドルを夢見ていた成るのは時間の問題だろうと思っていたがまさか最近話題のKPOP事務所に受かるとは流石の幼馴染肯定マンの俺も驚いた。
「そうなん!?良かったやん、めっちゃ応援しとるで!」
「どうして関西弁!?」
動揺で関西弁になってしまったがなんとか祝い言葉を言えた俺は相当焦っていたこれまでは何とか食らいついてきたが未来は確実に売れるだろうなぜなら加田補正を入れても美しすぎるからだ。
大手KPOP事務所受かるのも頷ける黒く長い髪にモデルに間違われる事もある整った美人系で整った顔に体これでは間違いなく告白など出来なくなってしまう。
その時俺は決めたんだ!『そうだバンド組もう』って。
いや適当にバンド組もうって思った訳じゃなくて一応勝算はあったんだ未来がアイドルになるであろうと見越していた俺は音楽関係の何かしらになる為にギターやドラムにボーカルも出来るように発声練習は毎日欠かさずしてきていた。
ギターに関しては耳コピで高難度過ぎる曲以外はある程度弾けるしボーカルは未来が上手いと冗談抜きに言うくらいは歌える。
そして一番重要なメンバーだが目星は付けている絶対に組んでもらわないと困るため練習してきたお願い土下座でも披露しようと思う。
——————————————————————【川北 未来:視点】
私には幼馴染がいるそして私はその幼馴染の彼のことが好きだ。なぜなら嫌味なつもりで言う訳じゃないが私は才色兼備だ。そうあるための努力はしてきたつもりなので自信を持って言える。
そんな私なので皆んな少し距離をとってしまう友達は一人いるが時折悲しくなる事があり耐えられなくなった時皆んなとレベルを合わそうと考え彼に相談したのだすると彼は
「じゃ、オレ今から本気出すわ。」
私の相談にそう答えたのだ。最初は冗談で相談する相手を間違えたと思っていたが、彼だけは違ったのだ、どんなに私が好成績を残しても必ずどの分野も食らいついてくるのだ。
その事がどれだけ心の助けになったか彼は知らないだろう。
そして今彼の様な天才で優しい人間に釣り合うため私は昔からの夢であったアイドルで頂きを目指し彼に告白するのだ!
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