030.火男

……あ、警察ですか?


あの……今■■第三公園の前にいるんですけど……。


──え、あ、一人です。私一人で。


家に帰る途中なんですけど……。


──はい。あの、その……。


──すみません、ありがとうございます。


あのですね、私の……十数メートル先ですかね……。


街灯五つ分ぐらい先。


その影に……あの、何ていうんだっけ……。


お面を被った、たぶんあれは、男の人が。


男の人が電信柱の影からこっちを見ていて。


おじいちゃんみたいな顔で、口がなんか、グニュってなった……。


そう! ひょっとこ!


そのお面をつけた人が、じっとこっちを見ていて……。


──あ、はい。お願いします。


ほんと、今すぐ来てください……。


私、怖くて動けな……え!?


あ! ちょっと! ウソ!


ヤダヤダヤダ! 待っ──────

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