血鬼を狩る話

@MAGICAL_GEHENNA

プロローグ < 『血鬼』、そして『血鬼狩り』 >

 美しい風貌、特徴的な赤い目と牙。

血を操り、人を貪り、人間を騙る。

コウモリがルーツの吸血生物「血鬼」けっき

 現在この世界では、人間に紛れて社会を形成する「血鬼」達が問題となっている。

 血鬼は人間の血液を栄養とする。

たびたび人間に襲い掛かっては、人間が文字通り「枯れ果てる」まで吸血し、「食事」を済ませたのちは何事もなかったかのように群衆に溶け込んで生きるのだ。


 国はこの問題について、到底見逃すわけもなく、

血鬼の特徴をリストアップして掲載、注意勧告、全国民の検査、血鬼の生態に関する研究...などなど


理性的に血鬼を抑制しようと試みた。


しかしすべて失敗。


 残った道はただ一つだった。それは「駆除」。

国が集めた「狩人」、いわゆる「血鬼狩り」による血鬼の駆除。

つまり群衆に溶け込んだ血鬼を発見次第 殺す。


これから語るのは「ある血鬼狩り」と、「訳アリのお尋ね者」が繰り広げる物語である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る