第18話
義妹視点
私はずっと、兄に酷い態度をとって居る。
あの日からずっと態度が悪いままだ。
【いい加減素直になる時じゃないの?】
花ちゃんに言われて、私は改めて態度を考える。
兄は真面目過ぎる。少しはもう少しはわがままだって周囲に言い返してもいい筈だ。
兄のほぼ全てに憧れてたが言われぱっなしの所だけは兄の好きでない所だった。
見てて辛い、兄を馬鹿にされて心が折れそうになる。
なのに、当の本人はそんなことより私のことばかり考えて、
あの時は自分の気持ちに気付かなかったけど、自分のことを考えて欲しかったんだと思う。私のことを嫌いになって少しは自分のことを見て欲しいと思った。
だから私はこんな態度を取り続けた。
だけど、兄は変わらなかった。私への態度は優しいままで、どんなに馬鹿にされても頑張り続けた。
そんな兄に私も変わらなく悪口を言い続けた。
諦めろと言うけど本当は頑張って欲しかった。
受験に落ちたと聞いたあの日、私はあの時兄の顔が忘れられない。
もしあの時、いつも優しい態度をとっていたら、もしあの時だけでも謝れたら
直ぐに、私達から去るように走る兄を呼び止められ無かったことに後悔する。
そして、兄は諦めたらしい。
その時知ったんだ。その後の会話を聞いて私は更に後悔する。
ずっと、辛かったんだ。兄はずっと馬鹿にされて辛かったんだと、
知ってはいた。けど、言われるまで止めようとしなかった。
私はもう兄を傷付け過ぎた。
そして、一つのきっかけに義妹は暴走する。
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