第22話
「春、将来の夢ってあるか?」
「将来の夢ですか?」
「そうだよ。決めるなら早いほうがいい。今のうちに練習しないと行けないことがあるし、」
「・・・ん」
「逆にいえば、今から勉強もほぼしないで、慣れることもあるんだ。だから出来るだけ早めに、これだけは焦って決めて欲しい。急かすようで悪いけど」
「・・・分かりました」
「もちろん、何度だって変えていいし、夢は一つじゃなくて良いからね。それを忘れないように」
ーーー
「って話を、お兄ちゃんにして貰ったことあったよね」
「そうだなぁ、でも、その夢に関しては話してくれなかったよね。恥ずかしいとか言いたくないなら良いけど教えて貰って良い?」
「お兄ちゃんとこれからも幸せになること」
「・・・っ」
「お兄ちゃんに言われた日から実はそれを思ってたんだ。」
「そ、そうだったのか」
すごく嬉しい夢だし、今はそれが叶ってる途中と考えると素晴らしい。(春は俺を監禁するほど好きだし)でもあの時急かすような言い方して
「お兄ちゃん、急かすような言い方して悪いって思ったでしょ」
「・・・そうだな。」
「そんなことないよ。お陰で私は若さを使って稼いで、こうやって幸せと一緒の夢、お兄ちゃんを私だけにするって夢を叶えられたから」
「・・・良かった」
素直に状況は状況だけど、
「大切な義娘の夢が叶って」
「うん、お兄さん」
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