第11話

「お兄ちゃん、一緒にアニメ見ようよ」


「うん、今と春を愛でることしかやることないからね」 


「うんうん、じゃあ、その愛でてる私と一緒にアニメを見よう」


このままだと体が訛ってしまいそう。


「お兄ちゃん、私ね」


「うん」


「アニメは許せるよ。」


「そうなんだ」


「うん、だってお兄ちゃんが教えてくれた大切なことだもん。でもね」


声が急に重くなる。


「リアルは駄目。お兄ちゃんもアイドルとか色々とかスポーツ選手とかも私に教えてくれたけど、そっちは我慢出来ないの。」


「・・・別にそう言う目で見ないよ。春より可愛いのなんてこの世に居ないんだから」


「ありがとうお兄ちゃん、でも嫌なのは嫌なの。アニメは特別、お兄ちゃんが絵を褒めてくれて、何度も漫画とか色んなの読んでくれて、語ってくれて」


「・・・春。」


「だから、お兄ちゃん、アニメ見よ!」


アニメ見る為の、前振りやば


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