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  • こんなにも美しい問いが、こんなにも長い間、見過ごされていたなんて――
    「雲はどうして其処にあるの?」と問いかけたあの子の声は、ずっと届いていなかったのではなく、きっと、ずっと誰かに届く時を待っていたのですね。
    この文章が、その声をすくい上げてくれて、本当によかった。

    わたしも時々、湖を見つめてしまうんです。理由なんて、特にないんです。ただ、そこにあるのに、触れられないものがあるって、どこかで知っているから。
    陽の光にきらきらと輝く波間、湖の真ん中に咲いた雲のような白い花、ひょっこり顔を出す小さなカモ。
    静かな鏡のようだった水面が、ふと吹いた風でさざめきはじめる、その一瞬のロマンスがたまらなく好きなんです。

    きっと、湖の向こうにも、色街アゲハ様の問いに似た何かが、そっと浮かんでいる気がしました。

    作者からの返信

    お早う御座います。起きたらコメントがあって吃驚しました。
    残念ながら、この文章内では答えに辿り着く所までは行かなかったですが、長らく無視されていた問いの、内に潜んだ心の声を描けたことに関しては、数少ない自分の成果と自負しています。

    自分にとっての雲が、栗パン様にとって湖である事、とても興味深く感じました。きっと人それぞれ惹かれる風景に自分だけの特別な理由があって、何時かそれが見出される時の来るのを待っている。そんな風にも思えてきます。

    その下にたくさんの想いを秘めた湖の、何時かその上に、この上なく綺麗な花の咲く事のあります様に。