8 話に行こう

「千聖、社長に話に行こ。俺らのこと。」


あの給湯室から2日後の朝、2人で朝食を食べている時にその話をした。


「……あたし、何も聞いてない。」

「…次の休み、泊まりに行かない?」

「……なに企んでる?」

「さぁ?」


「本当に、独占欲の強い奴。」

「嫌か?」

「好きだからここにいるんだけど?」


「……。」


千聖の口についた卵を取って食べると、千聖が笑う。


「気になっちゃった?」

「気になっちゃった。」

「ありがとう。」

「いいえ。」


僕らはこの暖かな日々が永遠に続く事を望んでいた。

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