国盗り物語2011
鷹山トシキ
第1話
太田は、派遣社員として働く日々に疲れていた。ある日、三重の港町で偶然出会った愛媛出身の女性から、彼女のメアドを渡される。そのメアドには、未知の世界が広がっているような気がした。
東日本大震災の影響で、ドアを叩くことさえままならない状況になったとき、太田は愛知の地で偶然出会った千葉の老人から、古いバイアグラの入った薬箱を託される。その薬箱には、意外な秘密が隠されていた。
雷雨が迫る中、ウィルスが蔓延る都市で、太田は巣穴のような場所で長崎からの手紙を見つける。その手紙には、京都の寺での古い儀式について書かれていた。
舞い踊るような夜に、太田は偶然ルアー釣りの大会に参加し、リア充な時間を過ごす。しかし、その大会で上杉景勝、津田信澄、三好長慶といった歴史上の人物の名前が何度も耳に入る。
島根の海岸で、太田は寝首をかかれるが、それがきっかけでビアバーのバーテンダーと出会い、彼の人生が大きく変わる。ダーツの腕前を競いながら、様々な話題が交わされる中で、太田は自身の使命に気づく。
椎間板ヘルニアを抱えながら、秋田の山奥で滝川一益の伝説を聞き、水琴窟の中で新たな鋭気を養う。
通天閣から眺める大阪の夜景の中、熊本での思い出が蘇り、徳島の街を彷徨う太田。彼は前田利家の魂を感じ、自分の運命を受け入れる覚悟を決める。
魚問屋でのアルバイト中、太田は槍衾を手に入れ、山々を駆け巡る。最後にたどり着いたのは、鳥取の廃墟とされる場所。そこで彼は自らの過去と向き合い、未来への一歩を踏み出す。
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