第7話 流れ


久しぶりに外を歩いてみたら

いつの間にかもう春は過ぎて

ねっとりとした梅雨独特の

重い空気が立ち込めていた


私なんかの存在は関係なく

否応なしに時は流れている


淀みなく進む人の群れの中

慣れない私はちょっとずつ

引っかかりながら歩いて

取り残されないようにと


否応なく流されていく

過ぎ去った時を悼むのは

たどり着いてからでいいと

言い聞かせながら進む


ああ明日は雨かもしれない




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