第2話 湯島は坂と階段のまちでした。

 湯島駅というのは、あまり降りたことがない駅でした。

 今年の二月くらいに近くの千駄木駅近辺はぶらついたことがありまして、そちらは「ねこ玉」という値段がお手頃なアクセサリーのお店とか、もともとは別の種類のお店だったところを改装したような感じのインドカレー屋さんとか、すごく洒落た絵葉書などを売ってる文具屋さんがある通りがあります。


 湯島駅そばの見どころ。

 ちょっと地味めな駅周辺だなあ、というのが正直な気持ちでした。歩いていて、なにかめぼしい娯楽施設、本屋さん、文具屋さんなどは見当たりません。

 ラーメン屋さんのような外観の居酒屋さんがあったのは見えました。


 それで、長い石の階段を上らないと、どうも「みじんこ」というお目当てのカフェには行けなそうだったのです。

(実際は階段の左側に上り坂があったのを後々知りました)


 アラフォーに階段はきついよ。


 


 

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