第6話・目的の理由

惨敗する私たち。倒れ込む私たち。

「どうしたら良いのじゃ・・・!このままでは大塚の神の立場が!」

「・・・・そんなに神の立場が大事?前に聞いた理由以外にあるでしょ?その感じ」

「ある・・・その神になるという事はその土地を人を守る事でもある。神がそれをしなければこの大塚はダメになり人は死に住めぬ土地になる!それが神じゃ!人気者になりたいだけの者がなる者ではない!」

「この大塚が好きなんだね」

ふざけてる様で色々考えてるんだなぁ。

「ワシの土地じゃからな。主は何故この大塚に来た?」

急に私の話!

「私は大学進学で一人暮らし場所を探してる時、色々見て回ってる時たまたまこの大塚に来たんだけど、雰囲気良くてさ。この直感だけどああこの場所なら幸せになれるかなって思って」

「主は幸せじゃないのか?」

私はずっと友達がいなかった。両親もいなかった。

幸せって何だろうって考えてた。

そんな時に来たのが大塚。

初めて迎えてもらった気がした。

それが理由。

「ワシに尽くしたら幸せになれるぞ」

「それ最初にも言ってたね」

私たちは笑い合った。

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