15 フウエンが飲んだ液体
こちら『フウエンが飲んだ液体』でございます。
琥珀色の液体でございます。
お好きな方はお好きなようです。
ダメな方はとことんダメでございます。
こちら、アルコール耐性のスキル持ちの方でもほろ酔い気分になれる謎の成分が含まれておりますが、まがりまちがっても、スキル未取得の方はお飲みになりませんようご注意ください。死にます。
なお、こちらの品を購入する際には、ご年齢が確認できる身分証のご提示と、スキル所持が確認できる証明証のご提示をお願いしております。
――――
「……ギンフウが許してくれなかった」
少し不貞腐れたような態度を取りながら、フウエンはグラスの中に注がれている液体に口をつける。
「そう。残念ね。せっかく、ライバル出現の瞬間が見れたのにね――」
「ライバル?」
リョクランとフウエンは同時に首を傾ける。
誰が誰のライバルだというのだろうか?
そもそも、なにに対するライバルなのか、さっぱりわからない。
――――(『生贄奴隷の成り上がり〜堕ちた神に捧げられる運命は職業上書きで回避します〜』本編より)
「ドリンクですわね」
「疑似アルコールだな」
「アルコール耐性を所持している方でも飲めて愉しめる優しいお酒なのですね」
「そのようだな。アルコール耐性のないヤツには過酷な飲料になるだろうがな。特に、このドリンクは劇薬レベルだから、取り扱いにも保管にも気を付けないといけないみたいだよ。高温の場所だと発火するそうだ。小さな字で書いてある」
「まあ。珍しいドリンクですわね。わたくしも飲んでみたいですわ」
「イトコ殿は年齢的に問題があります」
〈イラスト掲載先・近況ノートに飛びます〉
https://kakuyomu.jp/users/morikurenorikure/news/16818023212636784401
〈この作品は……〉
4-8.どうしてココにいるの?
https://kakuyomu.jp/works/16817330666712685959/episodes/16818023212136813259
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