第82話カリルの町

 食事を食べ終わった、ザインさんが言うには、カルマン侯爵のような、高位の貴族を捕らえるには、もっと余罪の解明も必要であり。


 余程の証拠と、立証に時間がかかるので、青いつばさのメンバーもそれまでは、気を付けるようにとの事だ。


 今回の事ぐらいでは、立証されたとしても、大貴族だけに国王陛下も厳重注意の、処分がせいぜいだと言う。


 ただし、カルマン侯爵には今後は【王の目】という、国王陛下の直属の諜報部隊が張り付く事になるので、迂闊には動けなくなるので、あまり心配することは無い。


「宿屋は、近衛隊が使っているところがあるから。一緒に泊まると良い」


「お言葉に甘えて、ザインさん達と同じ宿屋に。お世話になります」


 そう言って、宿屋の馬の世話係さんに、ドルンガと幌馬車を預けると、冒険者ギルドの場所を教えてもらい。


 リョウの先導で、青いつばさのメンバーは冒険者ギルドに向かう。


 カリル町の、冒険者ギルドの大きさも、大きな邸宅ぐらいはあって、小奇麗で清潔感があった。


 中に入ると、受付は3つしかないので1番空いている、2番窓口の綺麗な狐耳受付嬢さんの、所に並び順番が来てギルドカードを出すと。


 お風呂に、入ったら洗濯してくれるサービスって、ここでもありますかと聞くと、有料ですがありますよと答えられたので。


 各自洗濯物を、山ほど持ってお風呂に入りに行き、さっぱりしたところで食堂に行く。


 昼飯を、冒険者ギルドの食堂で各自が注文をして、俺は鳥のもも肉焼き定食にしてリョウには、鳥のもも肉焼きだけを注文して、ウエイトレスさんに犬も一緒でいいですかと、聞くと従魔でしょいいですよと答えられた。


 堅いパンと、コーンスープと鳥のもも肉焼きの、肉が美味しいのとその肉の、食感が何とも言えない。


 たまには、薬草採取がやりたいと思い、皆に聞いたら良いと答えたので、ギルド掲示板から薬草採取の、依頼書を10枚剥ぎ取った。


「ついでに、レッドブルでも狩に行こうか」


「狩もいいけど、アーム倒れていた間に解体した。グールやワイトの討伐報告と素材の換金しないとね」


 フランに言われて、1番空いている2番窓口の、綺麗な狐耳受付嬢さんの所に並び、グール50体とワイト20体の討伐報告をした。


 お金は解体窓口でと、言われたがこんなにアンテッドに、強いならと封筒を渡してくる。


 何かと思ったら、特別依頼だったが魔物の数が多い、ワイト120体前後とは普通のCランクの、パーティーではまず討伐は無理だろう。


 メンバーの皆に、特別依頼書を見せたら、マリアとフランの聖魔法に頼る事になるなと言うと、ドムとライラがパスする手も、ありかもしれないと言った。


「あたいは、聖魔法の使い手としてやってみたい」


「私も、マリアがやりたいと言うなら手伝うわ」


〖僕も、雷魔法のレベルが上がったんで10体同時に。雷を落とせるようになったんだ〗


「それに、ワイトにはアームのウィンドカッターや。ドムのファイヤーボールも効くのよ」


「あたしの、必殺技のストロングウェーブも。属性としては雷だから効くと思う」


 これじゃあ、ワイト討伐に行かないわけには、いかなくなったな皆もそれでよいか、問うと行こうと返事が返ってきた。


 薬草採取のあと、宿屋で夜を待ち行くことになった。


 野草採取書に、書かれた南西の草原に向かう途中で、門番にギルドカードを見せると、いってらっしゃいと言われた。


「今日もリョウは、魔物の警戒を重点に行いながら。ドムとマリアとライラに。薬草の場所を教えてくれ頼んだぞ」


 結果は2時間半で、依頼分と余剰分で約970本の薬草が取れ、その中で約130本がくず薬草でありそれらを、アイテムボックス(中)に収納した。


 俺は、腕輪からフェニを呼び出し、グランの町の教会孤児院のフローリ様に、くず薬草390本を届けるように頼むと、フランがマジックポーション100本買ってくるようにと、金貨150枚渡し飛びだたせる。


 帰りがけ門番に、ギルドカードを見せて冒険者ギルドに向かう。


 2番窓口に並び、依頼の報告して余剰分の薬草も売ると、依頼報酬を含め約銀貨840枚、つまり金貨84枚近くの売上になった。


 フランが、今度からは薬草採取の売り上げは、全額をパーティー貯金にしようという、提案に皆も納得して金貨84枚をパーティー貯金にする。


 そして、綺麗な狐耳受付嬢さんに、ワイト120体の特別依頼を受けるよと、告げると応援として25歳ぐらいの、1人のシスターを紹介してくれた。


「私は、シスターメリーでBランク冒険者でもあります。ハイヒールとホーリーアローが使えるので。ご一緒させてください」


 皆で、相談したがフランとマリアが攻撃に、まわりがちになるのでハイヒールの使える、シスターメリーの参加はありがたかった。


 解体窓口の所に行き、グールが50体でワイトが20体をお願いします。


 集計すると、グールは1体金貨40枚で合計で金貨2000枚で、ワイトは1体金貨200枚で合計で金貨4000枚。


 全ての合計で、金貨6000枚いつも通り均等配分にすると、1人金貨1200枚になった。

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