テトラポット

『地震です、地震です。あと〜〜秒後に震度・・・』

グラグラグラグラ、

オレはゴロゴロしながらテレビゲームをしていた。まあ、ヒマだった。その途中に、ものすごい強い大きな地震が来た。すぐさま机の下に逃げ込む。オレは一人暮らし。助けを求められるような人がいない。自分で自分の身を守らなくては・・・・

大きな揺れが来た。でも、オレは無事だ。とっさな判断と、普段の備えが大切だと感じた。生活がもとに戻ったら、またちゃんと対策とかをしようと思ったのであった。

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オレは、隣室に住む友人と一緒に、避難しようときめた。

「行こうぜ、マサト」

「そうだな・・・あの高い丘あたりがいいんじゃないか?津波とかもうすぐ来そうだし」

「おまえ、あったまいいー!」

ということで、オレたちは高い丘に行くことに。

「これなら津波も・・・って、おはようございます。」

オレらの前に、先客・・・というか、先に避難をした人がいた。

「こんにちは」

先に避難したおじいさんは言った。

「なあ・・・ユウト・・・ここ、確か幽霊が出るって噂、あったよなあ・・・」

「バーカ、マサト。いるわけ無いじゃん、幽霊なんて」

「でっ、でもよお・・・そのセリフは、アレを見てから言ってくれよ」

マサトが指さしたさきには、テトラポットの上で歩いている女性。

「普通の女の人じゃね?」

「そうなのか・・・?」

だが、次の瞬間。

その女性が、テトラポットに溶け込むように消えた。

「うわああああああ!」

「こ・・・こ、れは」

「おい、お前ら何してんだよ!」

オレらを叱りつけたのは、さっきいたおじいさんだった。

「早くテトラポットのとこに行くぞ!」

怒鳴っているおじいさんの言葉の意味が、オレらには理解できなかった。

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