よるなにれみまちへ

 私は、ゴシップ好きのいわゆる駆け出しの記者だ。

 だからゴシップ誌でどんな記事がバズるのかを調べている。

 私は、ある噂を聞きつけ、『よるなにれみまち』という街へ取材をすることにした。

 その街は、たくさんの噂になっているにもかかわらず、まだどんな雑誌にもゴシップ誌にも載ってない街なのだ。こんなん、記者として行くしかないだろう!!!!

 ということで、朝4時から電車を3本乗り継ぎ6時間、さらに、クルマで山のふもとまで3時間。(ちなみにこれはタクシーを使った。私は、大スクープや取材にはお金を惜しまない。)

 さらに、徒歩で1時間かけ『よるなにれみまち』まで行くことができた。

 合計10時間かかり、朝の4時から行ったのにもう14時、要するに、2時だ。

 もう足がつかれた。この山はものすごい急だったのだ。一応山を通るということは知っていたが、こんなにつらいものだとは・・・思いもしなかった。ちなみに、某地図サイトで、ビジネスホテルがあるということも事前にチェックしていた。なので、今日はそのビジネスホテルで泊まるとしよう。

 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------『よるなにれみまち』につくと、いちご的なものが潰れてなんかめっちゃ果汁がぶしゃってなってるイラストがついている看板があり、その下には、

 

                  


            ここから先よるなにれみまち👈

と書かれていた。

正直この先と言うかもう普通に見えるんだけどね。うんそれはさておき、早速取材に向かうとしよう!・・・なんか街の至るところに赤い点々があるのはなんだ?

いろいろ考えていると、後ろから頭を鈍器でごっと殴られた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る