ジェノサイド

ジェノサイド・・・〈校内暴力〉

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「〜〜〜〜???〜〜〜」

「〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」

・・・・なんか3−5組の教室からから声が聞こえるな。

まあ正直工事の音で何言ってんのか聞こえないけど。

でも、あんまり口を出したり、首を突っ込んだりはしないほうがいいだろう。

僕は、どんなことを話してるかも、状況も知らないし。

そう考えながら、僕は廊下をトコトコ歩く。

ぼくは、○△□学校の新米教師。

ここが、僕の新しい職場だ!

さあ、頑張って生徒たちと勉強したり、交流したりするぞ〜。

とか思いながら、職員室に書類を届けるために、廊下をトコトコ歩く。

そして、僕は、無事に職員室に書類を届けることができた。

そして、僕が担当する教室に戻るために、僕は廊下をトコトコ歩く。

ちなみに、この「トコトコ」という表現は、特に意味はない。

まあ、多分僕の身長が低いため、なんか「トコトコ」という表現を使いたいんだと思う。まあ知らんけど。

気にしないでもらいたい。

「〜〜〜〜〜〜!!!!〜〜〜〜」

「〜〜〜〜?」

「〜〜〜〜〜!!」

・・・まだ話してるんだな。

あとまだ工事してるんだな。

教育熱心・・・ってことかな?

すると、そのタイミングで工事が終わった。

なぜそのタイミングで?何故終わった?

まあでも何を話しているのか少し気になるので、盗み聞きは色々と薄汚いが聞いてみることにした。

「その怪我は誰にやられた?」

「絶対に言いません」

「その怪我は?」

「絶対に言いません!」

「そうか・・・もう帰れ」

たぶん色々あって、その事情を聞いているんだろうな。まあそれはそれでいいことだと思うが、もう7時だぞ?保護者同伴なのか?

ガラガラガラガラ

あ、ドアがあいた。

その中からは、顔や腕の至るところに怪我をした女子生徒だった。

多分、その怪我の事情を聞いていたんだろう。

「おや、君いたのか」

「わっ!ごめんなさい、話を聞いてしまいました」

「いいんだよいいんだよ。この俺の行動で君が勉強になってくれれば」

「そうですか・・・でも、何があったんですか?」

おずおずと質問してみる。

「怪我の原因を、言わないか訊いてたんだ。・・・ハア、まったく・・・カンニングなんてするからこんなことになるんだよ」

僕は、教師が言ったことの意味に気づいて、ゾッとした。

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