詩集

小望月待宵

緑の目

 きみは その目で見つめる

 緑に輝くその目で


 きみは その手足で膝に乗る

 ふにっとした肉球のついたその手足で


 きみは その声でぼくを呼ぶ

 幾人も魅了するその声で


 頭を撫でようとすると 耳をペタンとする

 嬉しそうに天に仰ぎ 目一杯楽しむ


 可愛いね 可愛いね

 きみの全てが可愛いね


 きみはまた緑の目をぼくに向ける

 今度は何? オヤツかい?


 尻尾をぼくの体にまとわりつかせる

 まるで水になったかのように


 その緑の目は 何を見てるの?

 お話ししてほしい


 にゃーとしか鳴かない

 愛しいきみへ



 NEKO

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