モフモフな獣少女を求めて
優薔薇
第1話異世界でモフモフな少女との出会い。
「し、仕事をしないと・・・・・・」
病院のベットで、眠っていた。「し、仕事を・・・・・・」
うなされるように、ぽつりぽつりと呟く。遠野優。25歳
彼は仕事一筋の人生を送っていた。新卒で、現在の会社に
入社してから。仕事漬けの日々を送っていた。別にブラック企業な
訳ではないのに。朝から、晩まで働く日々を過ごしている。
だが、そんな仕事漬けの毎日を過ごしていたせいなのか。
体に支障を兆し。会社内で、倒れてしまった。そして
現在は、病院のベットで眠っていた。「遠野さん。お体
大丈夫ですか?」病室に、看護師さんが入ってきた。
「あ、大丈夫ですよ」遠野が、看護師さんの方に顔を向ける。
「もう二日も眠っていましたから。今点滴をいれますね」
看護師さんが、遠野に点滴をいれる準備をする。
「ふ、二日も眠っていたのか。俺は・・・・・・。まずい
早く、会社に行かないと・・・・・」遠野は、ベットから
体を起こし。フラフラな足で、病室を出ようとした。
「あ、遠野さん。ダメですよ。まだ、動いちゃ・・・・・・」
看護師さんが、遠野を止めようと腕を掴もうとした。
だが、その掴もうとした。腕はするりと看護師さんの手から
抜け。遠野は、そのまま病室で倒れってしまった。
「遠野さん・・・・・・遠野さん大丈夫ですか?」看護師さんが
遠野に声をかけるが、意識がなかった。
25歳の短い人生の幕が下ろされた。「う、う~ん。ここは
どこだ?」遠野は、暗い闇のような空間に体を浮かばせていた。
「ここは、どこなんだ?俺は、確か病院にいたはず・・・・・・」
暗闇の空間で、遠野は自身の今の状況の確認作業を始めていた。
「そうだ。俺は、二日も眠っていて。急いで、会社に向かおうと
していて・・・・・・いや、もういいのか。会社に行かなくって」
遠野は、自身の状況に把握した。その瞬間。遠野は、まるで
抜け殻のようになった。「もう、会社に行かなくって
いいのか・・・・・・」遠野は、目を瞑り。仰向けになって
ゆっくり息を吐く。「考えてみれば。何で、俺はあんなに必死に
働いていたんだ?特に、欲しい物があるわけじゃないし。
出世したい訳じゃないし。なんで、俺、あんなに必死で
働いていたんだろう・・・・・・」遠野は、必死で働いていた。
自身の愚かさに嘆きの溜息を吐き出した。「あぁーこんな事なら。
もっとスローな生活を送っておけばよかった」自身の現世での
行動に嘆き。遠野は、目を瞑り。深い息を吐き出し。そのまま
眠るように。暗闇の中に落ちて行った。「うぅうぅ。頭が
痛い」「あの、大丈夫ですか?」暗闇の中で、遠野の耳に
可愛らしい声が聞こえた。これは、もしや幻聴か。
そんな事を思っている。遠野は、謎の頭痛に苦しみながら。
ゆっくりと瞑っていた。目を開ける。すると、先ほどまで
暗闇だった場所から。緑が生い茂る。森の中に遠野はいた。
「こ、ここはどこだ?」辺りをキョロキョロと見渡すと
遠野の視線の何かが写り込む。「あの、大丈夫ですか?」
可愛い声で、遠野の事を心配している。「あ、大丈夫だよ。
ちょっと頭がジンジンするだけだからって・・・・・・えっ⁉
君は、誰なの?」体を起こし。声の主に顔を向けると、そこに
いたのは。狼の耳が頭の頭上生えた。銀髪の女の子が、遠野を
心配そうに見つめていた。続く
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