第4話
それから春はすっかり家に馴染んでいた。
「おい、バカ起きろ」
実妹が俺を起こす。
「おはよう」
実妹は原作ではヒロインの一人であり、俺が死んだことを悲しんでいた所に主人公の登場だ。ちなみに悲しんでだことは追い込んでしまった罪悪感だけで、俺への気持ち同情も一切もないらしい。設定資料に書いてあった。
「ごめん、ごめん」
でも、今はこうして起こしてくれるようになった。
春が家に来てから一年が経ち、その時に春と一緒に妹も一緒に家族の仲を深めることに成功した。やり方は強引だったが、お母さんとには俺のエロゲのことも素直に話して、そしてお金を頼んだ。
原作で妹は多趣味で、対して俺は虐められて引っ込みキャラだった。だから妹は兄を気持ち悪くて感じるし、自分を周りからそう思わせる気持ち悪い生き物だと思っていた。
だから、妹が高校生から多趣味になる前に俺が誘ってやらせた。
「・・・お兄ちゃん、今日はまた一緒に春お姉ちゃんと一緒に行くんだから、早く用意して」
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