家族に大切な物を捨てられた。私は、

激 辛

第1話

 「オイ!さっさと飯作れ」

 義弟が私に声をあげる。


「分かりました。」


「はぁあー、なんでアンタはこう、とろいのかな。」


「ごめんなさい。義母さん」


 私の血の繋がったお父さんは亡くなっている。

 血の繋がりのない私はこの家で、奴隷のように使われている。


ーーーーーーーー

 学校では、義弟と幼馴染のせいで私は友達がいない。それどころか虐められている。


 教科書が泥だらけなのは、当たり前。義母に頼んでも買ってくれない。


 幼馴染の月宮 春が私に話しかけてくる。


 「梅これは、とったぞ。」


「あっそれは!!それだけは返して下さい!」


「いいじゃん、こんなダサいリボン、ずっと同じでダサいよ」

 

 「ダサくない!」


クラスの笑い声が響き渡る、


「それにそれは私の大切な妹の、」


ビリっと音がした。


 「・・・あっ」

 

 そして床に落ちてるリボンを拾う。


 クラスメイトと幼馴染がそれをさらに踏みつける。


 「止めて!!それは私の大切な」


幼馴染の足に飛び込んでリボンをこれ以上傷つけないように守ろうとするが、飛ばされてしまう。


 「キャ」


「私の、大切な、大切な妹の形見なの、止めて、止めてよ。」

 

 「はっ?形見って」


そして、クラスメイトがとどめにゴミ箱入れた。


 私の何かが壊れた。

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