勇者学園とスライム魔王 ~ 勇者になりたい僕と魔王になった君と ~
冒人間
プロローグ
僕と君との再会
その場にいる誰もが必死の形相で『それ』を見つめていた。
「フィルーーーーー!!!!」
場違いなほどに明るく、喜びに満ちた声が『それ』から発せられる。
『それ』は漆黒の身体を持つものであった。
人間の女の形をしているように見えるが、その身体は粘液で形成されており、足首から先は黒い水たまりと一体化している。
その姿は紛れもなく異形。
人類の天敵。
すなわち魔物であった。
「ボクね、ボクねーーーー!!!」
その異形が、一人の少年に向かって叫ぶ。
とても嬉しそうに、万感の思いを込めているかのように、とても大きな声で―――
「魔王になったよーーーーーーーー!!!」
少年は呟いた。
「………マぁジで?」
--------------------------------------------------------------------
お読みいただきありがとうございます。
宜しければフォローや☆、♡での評価をしていただけると励みになります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます