第5歌「温もり」

 詩「温もり」に曲を付けてみました。

 クリスマスの時期の詩ですが、お気に入りの詩です。

 気が向いたら、聴いて見てくださいね。



 🎧「温もり」 

 https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818093078484106209


 詩「温もり」


 聖歌キャロル流れる。街で独りたたずむ。


 夢の中でも見つけられなかった、君の姿。


 人混みの中探したんだ。


 


 ひとつ影が動く 目で追い探す。走って、走って追いかけて。


 ようやく追いつく、一匹の猫の姿。




 茶色の瞳、白い猫。優しい雰囲気の君の瞳とよく似ていた。


 猫を拾って、君の思い出と眠りに落ちる。


 まぶたの裏には君がいて。去年の聖歌キャロルと共に踊っている。


 君の笑顔と、最後の涙がまとわりついて離れなくて…




 聖夜に君に夢でも、一度逢えたなら


 それ以上、何もいらない。


 頬に伝う涙、髪をなでる手のひら、温もりに君の香り。


 目を開けると、困ったような表情の猫がいた。


 やっと、君に逢えた気がしたんだ。




(ありがとう。君はずっと、ここにいたんだね。)



 キャロルを口ずさみながら、ひだまりを抱いて歩き出す。


 腕の中の温もりと胸の中に見つけた、消えない温もりを抱いて。




 🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄🌟🎄🎅🎄


 〇これ書く前に聴いた曲の影響。切ない…


 大切な彼女を亡くした男性の気持ちで書いて見ました。


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