海の中に足を一歩踏み入れた。そういえば私、裸足だ。白いワンピースを着ているのだけど、上手く泳げるかな……?
あ。私はまた一つ思い出した。
「あの……私。」私が言いかけると、
「泳げないなら、
この海は歩いて渡れるから大丈夫。」
おじいさんは言った。
「そうなんですね。良かった。」
そう、私は泳げない。
おじいさんは何故知っているのだろう。
それに、海が渡れるなんて。
元々可笑しな海だけど。
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