かえりみち

夕雨 夏杞

5月29日

駄菓子屋に行った帰り道


無邪気な子供たちとすれ違い


その少し先で


高校生くらいのひとりの青年が


就活するよ、と言った。友人「まじ?」


彼らの声が遠くなり


私はさっき買った


飴玉を舐めながら


とぼとぼ歩く

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